サービス・商品ドアホンメーカーのアイホンは3日、物流業界のラストワンマイル問題を解決するソリューションプロバイダーのPacPort(パックポート、東京都中央区)と資本業務提携を締結したと発表した。
12月1日付。両社が相互の技術を連携させることで、主に集合住宅向けの荷物認証宅配システムを提供する。
インターネットショッピングの普及や新型コロナウイルス感染拡大を受けて、宅配荷物の取扱量が急増するとともに宅配ボックスの利用や非対面・非接触での受け取り需要が高まっている。
再配達件数の増加や配達員の不足、配送車両のCO2排出量増加が社会問題となっている。
マンションなどの集合住宅においては、居住者の在室・不在にかかわらず、各戸の前の宅配ロッカーや「置き配」で対応するニーズが拡大。
エントランスのオートロックが、宅配業者の効率的な配達における課題となっている。
両社は、こうした課題の解決に向けて提携を決断。
アイホンのオートロック機能とPacPortのクラウドベース宅配ボックスサービスを連携させることで、居住者がインターホンで対応しなくても宅配員が荷物ごとに振られた番号などを利用してオートロックの解錠操作を行うことにより、各戸に荷物を届けることが可能になる。居住者がより安全な形で、非対面で荷物を受け取れるサービスを実現する。